「仕事が嫌で異動したい」、「他の人はどんな理由で異動するの?」と悩んでいる方へ。
異動する理由は、職場の人間関係によるものやキャリアアップを目指すためなど、人によって様々です。
「私が感じてることって、他の人にもよくあることなのかな…」と、他の人がどんな理由で異動するかを知って、安心したい気持ちもあるでしょう。
そこでこの記事では、異動したいと感じる6つの理由を紹介します。この記事では、以下の順番で内容を紹介します。
- 異動したいと感じるネガティブな理由3つ
- 異動したいと感じるポジティブな理由3つ
- 異動届けを出す時の3つのポイントなど
この記事を読めば、自分は本当に異動した方が良いのか冷静に判断できるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。
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異動したいと感じるネガティブな理由①人間関係によるもの
まず、異動したいと感じるネガティブな理由で挙げられるのは、人間関係によるものです。部下に対して怒鳴る上司、また、嫌がらせをしてくる先輩社員など、人間関係が悪い職場はよくあるものです。
また、ある社員に対してやたらと冷たく、一方で他の人に対しては親切にするなど、陰湿ないじめが行われている職場もあります。
さらに、職場内でパワハラやセクハラが横行している場合もあります。働いているうちに劣悪な人間関係に耐えられなくなり、「もう、嫌だ!」と異動希望を出す人も多いのです。
異動したいと感じるネガティブな理由②仕事に熱意を持てない
次に紹介するのは、自分の仕事に熱意が持てないから異動したいという理由です。例えば、本当は経理をやりたかったのに営業職をやらされているというケースを挙げてみましょう。
人と接することが苦手で経理をやりたいのに、営業で顧客と直接取引をしなくてはいけない状況は苦痛かと思います。
逆に、人と接することが好きなのに経理をやらされているケースもあります。顧客と直接やり取りできる喜びを味わいたいのに、お金の管理など、顧客と顔を合わせずに業務が終わることは苦痛でしょう。
仕事内容のミスマッチによって仕事にやる気がなくなり、異動希望を出す人も多くいます。自分の望まないことをやらされていると、仕事に熱意を持ちにくいのではないでしょうか?
異動したいと感じるネガティブな理由③体調の悪化を避けるため
最後に紹介するのは、体調の悪化を避けるために異動したいという理由です。
様々な職場がある中で、月の時間外労働が100時間を超えているなど、過酷な労働環境の中で仕事をしなくてはいけない職場もあります。
そんな職場で無理をしすぎると、脳や心の疾患のほか、うつ病などにかかるリスクが高まります。1度病気になってしまったら、その後の人生を台無しにしてしまう危険性があります。
そのため、多くの人が「自分がダメになってしまう前に異動したい…」のように感じ、異動を検討し始めるのでしょう。
異動したいと感じる背景には、劣悪な人間関係やモチベーションの低下、体調の悪化など、ネガティブな理由があることを理解できましたか?
次の章からは少し視点を変えて、異動したいと感じるポジティブな理由を3つ紹介しますね。
異動したいと感じるポジティブな理由①キャリアアップ
最初に紹介するのは、キャリアアップを目指すために異動したいという理由です。恐らく、ポジティブな異動理由の中でも、最も耳にすることが多いでしょう。
自分の力を高めるために別の部署でスキルを磨きたかったり、自分の適性を知るために職種を変えたかったりと、人によって様々な理由があります。
また将来的に、「様々なスキルを身につけて、数年後には管理職をやってみたい!」のように、昇進を目指す人もいます。キャリアアップを理由に異動する人は、仕事一筋でやる気に満ち溢れています。
キャリアアップをきっかけに異動したいという話はよく聞くことでしょう。一方で、男性との出会いや社内恋愛を成就させるために異動希望を出す人もいます。次の章から詳しく解説しますね。
異動したいと感じるポジティブな理由②新たな出会いを求めるため
次に紹介するのは、新しい職場で出会いを求めるために異動したいという理由です。違う職場で色々な人と出会って交流したいと感じる時に、異動という手段が頭に浮かぶことでしょう。
また、異動して様々な人との交流を楽しむだけでなく、「好みの人がいないかなあ…」と、理想の男性との出会いを求める人もいます。
ただし、「理想の男性と出会いたいから、異動したいです!」なんて、上司にはっきり言えません。
その代わり、「新しい職場で今まで触れたことのない価値観を理解して、仕事のプラスにしたいです」と、建前を言って異動の話を切り出します。異動は男性との出会いが期待できるイベントでもあります。
異動したいと感じるポジティブな理由③好きな人と付き合うため
最後に紹介するのは、職場にいる人と付き合うために異動したいという理由です。
社内恋愛は、仕事とプライベートを混同してしまうことから、否定的な立場を取る会社もあります。
また、社内恋愛をすると同僚や先輩に気を遣わせてしまうことになるので、隠し通すことが多いです。そのため、職場で好きな人と付き合うことが、かえってストレスになってしまうこともあります。
そこで、社内恋愛を成就させるために異動希望を申し出るのです。ただし、「親戚の介護が必要になったので」、「別の職場で新しい仕事を経験してみたい」など、建前を言うことがほとんどです。
ちなみに、社内恋愛がバレて異動させられるというケースもあります。なお、社内恋愛に関する対応は会社によってそれぞれ異なります。
意外にもキャリアアップだけでなく、異性との出会いや恋愛で異動を申し出ることが分かりましたか?
異動したいと感じるそれぞれの理由が分かった所で、次の章から異動届けを出す時の3つのポイントを紹介しますね。
異動届を出す時には、3つのポイントを確認しよう
異動届を出したいけど、具体的にどうやるんだろう…。
「異動するぞ!」と思い立ったのは良いものの、具体的にどうやれば良いのか分からない人は多いかと思います。そこで、異動届を出す時には以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 人事制度を確認する
- 上司に相談する
- 異動届の理由の書き方を押さえる
人事制度を確認する
まず、上司に相談する前に異動に関する人事制度があるかを確認しましょう。
人事制度を活用すれば、スムーズに異動届の話を切り出せます。会社によって内容は異なりますが、例を挙げると以下の人事制度があります。
- 【自己申告制度】職務の目標・成果・課題を自分で評価したうえで、希望する職種などを人事に申告する制度
- 【社内公募制度】部署・部門が求めている人物像を社内で発表し、異動を希望する社員が立候補できる制度
どちらの制度においても、自分の能力が希望する部署にどんな利益があるのかをアピールする必要があります。自分本意の異動だけでなく、部署にとってもプラスになるように考えなくてはいけません。
上司に相談する
会社に異動に関する人事制度があってもなくても、まずは上司に異動の相談をすることがほとんどかと思います。
上司に相談すれば、「そこの部署に行くためには、こんなスキルが必要だよ。」など、具体的なアドバイスをしてくれることが多いです。
そのため、第三者の視点から自分が異動するべきかどうかを冷静に判断できます。
異動届の理由の書き方を押さえる
上司に異動希望を申し出たら、次は会社が定めた異動届の作成・提出に移ります。異動届には、異動をするための理由を記述する項目が必ず設けられています。
異動理由が「人間関係が辛いので」、「仕事にやる気を持てないので」などのネガティブな理由だと、人事は異動届を受理しません。
なぜなら、「また、別の部署へ行っても変わらないのでは?」と見なされてしまうからです。
そこで、たとえネガティブな理由であったとしても、ポジティブな理由に言い換えてみましょう。人間関係を理由にした異動について例文を挙げて説明すると、以下の通りです。
営業職の仕事をやる中で、会社のお金の流れを把握したいという気持ちが強くなりました。
今後、取引先と会計知識の観点からやり取りができるようになりたいので、経理への配属を希望します。将来的に、数字にも強い営業職として活躍の場を広げたいです。
違う部署に移り、新たな知識を身に着けたうえで活躍したいなど、キャリアアップに繋がる言葉への言い換えがポイントです。
ただし、理由が体調不良や家族の介護の場合は正直に伝えてもかまいません。緊急性が高いことを理解してもらうために、現状では働くのが難しいことを具体的に伝えましょう。
異動届が受理されても、すぐには異動できない
異動届けが受理されたから、これですぐに異動できる!
残念ながら、異動届が受理されたからといってすぐには異動できません。なぜなら、希望している部署にタイミングよく空きがあるとは限らないからです。
また、異動を希望している部署の求める人物像のギャップや組織の都合によって、異動が叶わないこともあります。そのため、異動が実現するまでに短くても数年かかる場合があります。
仮に異動がすぐに実現されなくても、今の仕事にしっかり打ち込みつつ、継続的に異動希望を上司に伝えましょう。そうすれば、上司があなたを見かねて人事に対して働きかけてくれるかもしれません。
すぐに異動できないからといって、仕事をいい加減にやることは避けましょうね。
異動以外にも転職を検討してみよう
異動届を出したとしても、何年も異動できないという可能性もあります。そのため、今のうちに転職を検討するのもおすすめです。
ポジティブな理由にしろネガティブな理由にしろ、あなたには「今の職場を変えたい」という思いがあるかと思います。異動と比べると、転職の場合には会社自体も変わるため負担は大きくなるかもしれません。
しかし、大きな変化はあなたに良い影響を与えてくれる可能性すらあります。安易な気持ちで転職を考えるべきではありませんが、「今の職場を変えたい」と本気で思っているのであれば転職も検討してみましょう。
検討したからと言って、必ずしも転職をしなければいけないわけではありません。「いざとなったら他の会社へ行ける」という選択肢・余裕があるだけでも、ストレスが減るとは思いませんか?
転職を検討する上では、専任の担当がついてくれる転職エージェントの利用がオススメです。あなたの現状や思いにあった仕事場を紹介してくれるかもしれません。
【まとめ】異動したいと感じる理由について
ここまで、異動したいと感じる6つの理由について紹介しました。あらためて、ネガティブな理由とポジティブな理由を振り返ると、以下の通りです。
- 人間関係が悪いため
- 自分の仕事に熱意が持てないため
- 体調の悪化を避けるため
- キャリアアップを目指したいため
- 異性との出会いを求めるため
- 職場にいる好きな人と付き合うため
異動したいと感じる理由はネガティブなものからポジティブなものまで、人によって様々です。
自分が異動したいと感じる理由をはっきりさせたいなら、上司や友人、場合によっては転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。相談することによって、第三者の視点から冷静に判断できます。
今回紹介した6つの理由を踏まえて、自分が異動したい理由についてじっくり考えていきましょう。