お仕事をしていて、「もう限界、異動したい!今の職場環境を変えたい!」そう思うことがありますよね。そんな時、社内異動するという方法があります。
この記事は、企業にお勤めで、会社内で異動を考えているアラサー女性に向けて書きました。
この記事では、異動する理由・目的を明確化することの必要性や、異動を叶えるための具体的な方法を書いています。
これを読めば、社内異動に向けて前向きに取り組めますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね。
具体的な異動方法の前にあなたに考えて欲しいこと
あなたは、今、異動したいと強く願っています。その願いを叶えるための具体的な方法をお伝えする前に、まずあなたに考えてほしいことが2つあります。
- 異動したい理由
- 異動する目的
異動したい理由を考えるのは、あなたの異動目的を明確にするためです。目的を明確にするのは、あなたの目標を達成するためです。
現在の地点から目的を眺めて、道標のように目的達成のための目標と行動を決めていきます。
例えば、異動する目的が、『やりがいを持って仕事をしたい』という場合、希望部署で要求されるスキルを身につけることや、希望部署にあなた自身を売り込む必要があります。
人事担当者には、上手に率直に、あなたが異動したい理由や目的を説明することが必要です。そのためには異動したい目的を明確にする必要があります。
心を落ち着かせて異動したい理由と目的を考える
先述したように、異動するという目的を叶えるためには、最初に心を落ち着かせて、あなたの異動したい理由は何かを考えてみましょう。
1,なぜ異動したいのかを考える
一般的に、「異動したい」と思う時、理由は多くの場合次のとおりです。
- 人間関係
- やりがい
- 報酬
- 地域が合わない
- 家族の問題
- 健康上の理由
2,異動する目的は何かを考える
- 人間関係の良い職場で働く
- やりがいを持って仕事をする
- 仕事に見合った報酬を得る
- 自分にあった地域で仕事をする
- 家族の問題と折り合いがつく職場で働く
- 自分の健康に差し障りのない職場で働く
異動する目的がはっきりしたら、あとは、目的を達成するために実際に行動していきましょう。
「異動したい」という希望を叶えるための方法①制度を活用する
それでは、異動するための方法を今からお伝えします。異動を叶えるための方法①は、『あなたが勤務している会社には、どんな異動制度があるのかを調べること』です。
会社によっては、異動を叶えるための制度を設けているところがあります。制度があるなら積極的に活用しましょう。
制度の活用により、会社があなたの異動をバックアップしてくれるので、異動へのハードルが下がります。目的を叶えるチャンスが増えると考えてください!
- 社内公募制度…人材を求める部署が募集をかけ、そこへ行きたい社員が手を上げる。
- 社内FA制度…実績を上げた長期在籍社員に、フリーエージェント権を渡す。
フリーエージェント件は社員が自分の能力や実績、経験を希望部署に伝え、異動ができる権利です。
- 業務/PJ型募集…現在の割り当てられた職場は継続しつつ、あらたな業務やプロジェクトに関わる。
- キャリア登録…キャリア面談を通し上司の理解を得た上で、登録する。適したポジションがある場合、会社があなたの異動をサポートする。
粘土団子
例えば、ソニーでは異動を希望する社員が登録し、求人募集している部署で共有します。
評価されれば面談が実施され異動が叶います。社内転職のようなイメージですね。転職サービス会社のようなことを会社が行い、異動をサポートしています。
「異動したい」という希望を叶えるための方法②システムを知る
異動を叶えるための方法②は、『人事異動が決まるシステムを知ること』です。
通常、人事異動は90%が経験、ポジションなどで機械的に決まります。ほとんどは、本人の意思とは関係なく決まってしまうということですね。
残りの10%が現場で指名されます。社内異動が制度化されていない会社の場合、この10%の「指名枠」に如何に入るかが大事です。
誰を10%の枠に入れるか、人事部があなたの異動の鍵を握っています。異動が決まるシステムが理解できれば、やみくもに活動するより効率的に異動活動ができますよ。
「異動したい」という希望を叶えるための方法③人事とつながる
異動を叶えるための方法③は、『人事の人とつながること』です。先述したように、社員の異動に関して、人事部は大きく関わっています。
異動は、通常人事部が異動のたたき台を作り、関係者と調整をとりながら異動を決めていきます。
人事と繋がることが異動への最短距離
人事と繋がっておけば、異動する際に持っていると良いスキルや知識などを聞き出すことができるので、異動という目的に対して、最短距離で進むことができます。
とはいえ、異動希望の話をいきなり人事の人に持ちかけるのは性急です。最初は人事の人とラフな話ができる環境を作っておきましょう。
人事の人と話せる関係になったら、「今の自分に足りないもの」や「ゴールに辿り着くために必要な情報」を聞き出してみてください。
異動を叶える・ひろゆきのアドバイス
異動をしたい人に向けて、具体的な方法を実業家のひろゆきがYou Tubeで発信しています。
「(異動したい場合)なにか人事の人と話ができる家の事情やプライベートな事情など、理由をつくるといいですよ」と言っています。
具体的にどのような行動をすればいいのかを、ひろゆきはアドバイスしていますので、詳しい内容を知りたい方は以下の動画をご覧ください。
「異動したい」という希望を叶えるための方法④仕事で結果を出す
異動を叶えるための方法④は『仕事で結果を出す』ことです。人事の人と話ができる環境を作りつつ、今の仕事で良い結果を出すことが大事です。
先述したように、異動は90%が機械的に決まり、10%が指名で決まります。「10%の指名で決まる枠」を狙って異動を希望しても、今の仕事で良い結果が出せていない社員を欲しいと思う部署はありません。
社内異動を制度化しているソニーの場合は、社内異動制度の「社内FA」の権利を得られるのは、実績を上げた長期社員です。
ただし、あなたが健康を害している・家族の介護をしているなどの理由で異動を希望している場合は、結果を出そうと頑張るより、就労支援機関などに相談した上で率直に人事部に異動願いを出す方が良いでしょう。
「異動したい」という希望を叶えるための方法⑤自分のスキルUP
異動を叶えるための方法⑤は、『自分のスキルUPをすること』です。
異動を希望する場合、異動希望先で必要な人材でなければいけません。そして、上手に自分を売り込む必要があります。
あなたが異動を希望したい部署が必要とする能力を、今から身につけておきましょう。
例えばあなたが、営業部から技術開発部に異動しプログラマーとして仕事をしたいなら、プログラミングの技術が必要ですね。
必要とされる言語をリサーチした上で、スクールに入るなどして、プログラミング技術を身につけましょう。
例えばあなたが、日本の営業部から海外支店の駐在員になりたい場合、あなたは、現地でのコミュニケーション力が求められます。
異動を希望する国の文化に精通していることや、英語+現地語ができれば異動に有利でしょう。
異動したら、すぐに役立つ人間であることを人事担当者や異動希望先の上司に上手にアピールしましょう。上手に「異動」できた成功者を真似ることも効果的です。
技術だけでなく、あなたのコミュニケーション能力を磨いておくと、さらに異動できる確率は高くなります。異動先は、職場に馴染める人材を求めているからです。
異動したいなら、計画的に・戦略的に動く
異動を叶えるためには、計画的に、戦略的に動く必要があります。
計画的・戦略的に動く理由
「異動する部署=目的地」「現状=現在地点」と考えた場合、目的地までには、距離があります。
距離を測ることで、どれくらいの難易度かわかると思います。計画的に行動する理由は、できるだけ効率的に目的地に行くためです。
具体的には、道標を立てるように、目的地への道程に必要な目標を立てていきます。例えば、いついつまでに、〇〇の技術を習得する。いついつまでに、人事の〇〇さんにアポをとるなどです。
戦略的に動く必要があるというのは、異動を成功させる決まったマニュアルがないので、工夫が必要だということです。先述したように、何か理由を作って人事担当の人と繋がるなどの工夫が必要なのです。
今からできることをコツコツと始める
技術を習得するなど、すぐにできることばかりではありません。けれど動かなければ何事も始まりません。今からできることを計画的にコツコツと始めていきましょう。
そして、準備が整ったら、会社や上司の都合を考えたうえで、タイミングの良いときに、上手に上司に異動願をだしましょう。
異動したいなら退職を匂わせるのも一つの手段
ここで、「異動したい!」と強く願うあなたに、異動を叶える禁断法をご紹介します。しかしこれは劇薬です。軽々しく使わないこと!
- 希望が叶わなかったら、会社をやめることを匂わせる。
会社にとって、貴重な人材を失うのは損失なので、あなたの希望は叶いやすくなります。しかし、この禁断法を使う場合は、絶対この2つはクリアしなければいけません。
- 自分が会社にとって必要な人間であること。
- 他で充分やっていくだけの技量を身につけておくこと。
あなたが必要のない従業員と見なされているなら、会社にとってあなたを失うことは、損失ではなくなるからです。
また、いざとなったらいつでも転職できる技量があって始めて、退職覚悟で異動願を出せます。
異動したいという思いが強い時、気持ちが煮詰まってしまうかもしれませんが、2021年5月現在、歴史的な不況期で、当分この不況は続くでしょう。再就職は厳しい環境が続きます。
異動できないなら退職するという選択をする場合は、あなたに、冷静に緻密に賢く決断してほしいと思います。
「異動したい」まとめ
ここまで、この記事では、異動したいあなたに向けて、異動する理由・目的を明確にすることや、異動するための具体的な5つの方法をお伝えしてきました。
- 異動するための制度があれば活用する
- 人事のシステムを知る
- 人事担当者と人脈を作る
- 仕事で結果を出す
- 必要なスキルを身につける
最後に「異動で活躍する人」の特徴を4つお伝えします。自分自身の良いイメージを描くと、成功確率が高くなりますよ。
- 異動を成功のチャンスだと定義している人。
- 野心を持っている…異動先で良い関係を築きながら結果を出す!という野心家。
- 初動の仕事ぶりが良い…特に大事なのは初日、そして最初の一週間の仕事ぶりが良い。
- ゼロリセットすると決めている…新卒一年目のような気持ちで、仕事に取り組むと決めて仕事をする。
ぜひ異動で成功したあなたをイメージしながら、異動活動を今から始めてくださいね。この記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。